黒歴史現在完了進行中(仮)

自由帳みたいなもの

始まりと終わり

多くの人に言えることだと思うけれど、バイオリズムがある。
スポーツで重要なのはメンタルだと言われるが、それだけ毎回安定したパフォーマンスを発揮できるのは難しいということだ。どの業界においてもトップにいる人間は高いレベルで安定していると言える。よく3年続けて初めて本物というけれど、そういった側面も大いに影響しているだろう。

僕はどちらかというとそれが苦手なタイプだ。いわゆる熱しやすく冷めやすいという表現が的確だ。特に目標達成の直前になると、急に気持ちが落ちていく。RPGなんかをやっていても、ラスボスの手前で飽きてしまう。それにはおそらく様々な理由があると思われるけれど、ゴールが見えてくると途端に作業感が発生してしまうから、というのが最も大きな理由だろう。スポーツ選手でも勝ちを意識した瞬間に様々なものががらがらと崩れてしまう瞬間というのがあるというが、僕の場合はその典型である。すぐ油断してしまうのだ。

そして終わりを受け入れたくないというものもある。人の死を受け入れるのが難しいのは何かが終わるのを受け入れられないからだ。
何ごとにも始まりと終わりがあるわけで、そうした要素を受け入れることができないのは、新しい始まりを認めきれていないとのも言えるわけだ。
しかし、残念なことに時は移りゆくわけだし、自分がその場にとどまり続けようとしても周りは移っていくわけで、いつまでもとどまり続けることはできない。
だから自らも周りの流れに合わせて、進んでいくことになる。つまり流されるということは知らず知らずのうちに前に進んでいくことなのである。
その中で、過去と決別を済ませて、また新しいステージに進んでいくのだ。

だからモチベーションが落ちるというのはその場に甘んじていたいということである。
確かに今いる場所は安定しているように思えるわけだし、面倒臭いこともあるけれど、それは新たなステージに上がるよりはよっぽど楽なことだと感じていることだ。
しかし常に安定しているものはない。いつだって、どこだって、僕たちは崩れる可能性を孕んでいるのだ。

現状維持というものはない。常に前に進んだり、後ろに戻ったりしている。
安定を求め続けることは、緩やかな後退をもたらしているようにも感じられてしまう。