黒歴史現在完了進行中(仮)

自由帳みたいなもの

春のあらし

久しぶりの雨のような気がする。天気予報では嵐だなんだと煽っていたけれど、しっとりとした雨でまるで梅雨のようだった。寒さもあまり感じなかった。昔から傘を差すのがあまり好きではなくて、というのも差しても差さなくても濡れるのだからという身も蓋もない理由なのだけれど、午前中はいつもどおり傘を差さずに家を出た。用事が終わり、外に出ると少しだけ雨が強くなっていて、そこで思わずコンビニで傘を買った。数年ぶりのことだったと思う。
濡れないことに安堵感を覚えた自分に少しだけ年の衰えを感じた。10代の時のように雨の時にはしゃいで外を走り回ることももうないだろう。体に気を付けなければという感覚も少しだけ持つようになった。ある種の向こう見ずな感じは失われている。それはこの緩やかな生活のせいなのだろうか。確かに実感として、不満が少ない時というのはとても保守的になる。満足したものはそれ以上をあまり求めないのかもしれない。
何かを求め続ける生活と、何かを守り続ける生活、どちらがよいのかはあまりわからない。