黒歴史現在完了進行中(仮)

自由帳みたいなもの

頭は使わないとどんどんとダメになるね

思い返せば、ここ数年勉強をしていない。そう書くといささか語弊があるけれど、いわゆる受験勉強なものからは遠ざかっている。大学が単科大学だったこともあり、一般知識に関しては大学受験以来全くと言っていいほど疎かだ。これは僕だけでなく、多くの大学生もそうなのかもしれない。より専門的な知識を得るにあたって、それ以外の部分というのは自ずと遠ざかっていく。大学は研究機関であって、教育機関ではないわけで、自分の興味からそれたものに対して、アプローチをしてくれることはそうそうない。受験勉強をあまりよくいう人は聞かないけれど、そうした意味では非常に有用なものだ。基礎的な知識というのはあらゆる思考のベースとなるし、趣味としての教養ともなる。高校時代に死ぬほど成績が悪かった僕が言うのもアレだけれど、興味がないものにも最低限の知識を持っているということは大事なのだと思う。
うだうだと書いてみたものの、別に勉強しろ、というわけでは全くなくて、どちらかというと、久しぶりに参考書を開いたら、ほとんどわからなくなっていたことに驚いたということを書きたかったのだ。漢字も書けないし、英語も読めなくなっている。あまりにスカスカな頭の中を目の当たりにして、とても新鮮な気持ちになった。思えば、最近言葉が出てこないことが多くなった。この年で、と年上の人に笑われてしまうけれど、断片しか出てこないのである。人の名前を思い出すときでも、名字の中の一文字しか出てこなかったりするわけのである。改めて振り返ってみると、自分がどのような記憶の仕方をしているか、というのがわかって面白い気もするけれど、この忘却の速度に関しては笑えない。体を動かさなければ体力が落ちるように、頭も使ってなければ悪くなっていくのだ。いかに電子機器に依存しているかがよくわかる。
電子機器が悪いというつもりは毛頭ない。あくまでメディアの拡張に他ならなくて、例えて言うなら鉛筆みたいなものだ。自分の記憶の容量には限界があるから、それをPCやスマホに助けてもらっているに過ぎない。それはそれである種人間の発達の形だ。ただその着脱可能な外部機器に依存して、本体を疎かにしてしまうのは元も子もない。OSも今時どんどんとアップデートしているのだ。情報を消費するだけではおいて枯れてしまうよなあと思ったりするわけだ。